平田オリザ 『東京ノート』
第39回 岸田國士戯曲賞受賞
男8 女12 上演時間 100分
あらすじ
ものがたりは、近未来の美術館のロビーを舞台に展開します。
ヨーロッパでは大きな戦争が起こり、そこから避難してきた絵画を前に、日本人の家族や恋人た
ちが、両親の世話や相続問題、進路や恋愛などについて、断片的な会話を繰り返します。
戦争という大きな背景を前に、日々の生活を送る日本人の姿が克明に描写され、その中から現代
社会の様々な問題点と危機があぶり出されます。
http://precog-jp.net/system/wp-content/uploads/2015/12/796d9f9f8573502681304cb1ceaf3b1a.pdfより引用。
別役実氏の選評
『東京ノート』という作品の、従来の演劇と相違する最大のものは、舞台空間そのものが個有の時間を内包している、 という点である。これまでの演劇の時間が、登場人物の行為によってつむぎ出されていたことと比較すれば、 これは画期的なことと言えよう。つまりこの舞台においては、登場人物と舞台空間が、どちらを主としどちらを 従とすることもなく、まさしくその関係性において、演劇を推移させているのである。」LABO